離婚すると家はどうなる?長野市の不動産売却と財産分与で確認したいことの画像

離婚すると家はどうなる?長野市の不動産売却と財産分与で確認したいこと

不動産売却について

専務取締役 福井 庸介

筆者 専務取締役 福井 庸介

不動産キャリア27年

『常にお客様目線で』
お客様の声に真摯に耳を傾け、最適なご提案をすることが、信頼を築く第一歩だと考えています。不動産という大きなお買い物だからこそ、丁寧な対応と正確な情報提供を徹底し、納得いただけるサポートを提供してまいります。

更新日:2026年8月7日

長野市で離婚するとき家はどうする?不動産売却・財産分与・住宅ローンを解説【2026年版】

離婚を考えたとき、大きな問題になりやすいのが 「今住んでいる家をどうするか」です。

「住宅ローンが残っている」「夫名義になっている」 「妻と子どもはそのまま住み続けたい」 「売却して現金で分けたい」など、ご家庭によって事情は異なります。

特に不動産は預貯金と違い、簡単に半分に分けることができません。 そこで長野市で離婚に伴う不動産について検討している方に向け、 最初に確認しておきたいポイントを分かりやすく解説します。

まず確認したいのは「名義・ローン・現在価格」の3つ

STEP 1 登記上の所有者を確認
STEP 2 住宅ローン残高を確認
STEP 3 現在の売却価格を査定

離婚時の不動産について話し合う場合、 まずこの3つを確認することをおすすめします。

例えば3,500万円で購入した住宅でも、 現在3,500万円で売れるとは限りません。 反対に、購入した地域や時期によっては価格が上昇していることもあります。

長野市内でも、長野駅周辺、三輪、吉田、若里、稲里、篠ノ井、川中島など、 地域や土地面積、接道状況、築年数、建物状態によって売却価格は変わります。

離婚時には「購入価格」ではなく「現在の不動産価値」を確認することが重要です。

夫だけの名義でも財産分与の対象になる?

「家は夫名義だから妻には権利がない」とは限りません。

婚姻中に夫婦が協力して取得・維持した土地や建物であれば、 登記名義が夫または妻の単独名義であっても、 財産分与の対象となる可能性があります。

例えば夫の収入を中心に住宅ローンを返済していた場合でも、 妻が家事や育児を担当して家庭を支えていたのであれば、 そのような協力も含めて考えられます。

一方で、次のような財産は原則として財産分与の対象外と考えられます。

  • 結婚する前から所有していた土地・建物
  • 結婚する前から持っていた預貯金
  • 親などから相続した不動産
  • 一方だけが贈与を受けた財産
ただし、婚姻前から所有していた家について婚姻後に住宅ローンを返済した場合など、 事情によって評価が複雑になることがあります。 争いがある場合は弁護士等への確認が必要です。

2026年4月から財産分与のルールが変わっています

2026年4月1日から改正民法が施行されています。 不動産を所有するご夫婦にも関係する重要な変更があります。

家庭裁判所への申立期間が2年から5年へ

離婚した時期 家庭裁判所への財産分与申立期間
2026年3月31日以前 原則として離婚後2年
2026年4月1日以降 原則として離婚後5年

ただし、「5年あるから後で考えればよい」という意味ではありません。

時間が経つほど住宅ローン残高、不動産価格、居住状況、 固定資産税や修繕費の負担などが変化し、 話し合いが複雑になる可能性があります。

財産形成への寄与についても明文化

2026年4月施行の改正民法では、 婚姻中の財産の取得・維持について、 夫婦の寄与の程度が異なることが明らかでなければ相等しいものとする という考え方が明文化されています。

一般的には「2分の1ずつ」を基本に検討する場面が多くなりますが、 すべてのケースで機械的に50%ずつになるわけではありません。

離婚するとき家には大きく3つの選択肢があります

方法 特徴 主な注意点
① 家を売却する 住宅ローンと不動産を整理し、 現金で財産分与しやすい方法です。 ローン残高と売却価格の比較が必要です。
② どちらかが住み続ける 子どもの学校や生活環境を維持できる場合があります。 所有者と住宅ローン債務者をどうするか金融機関との調整が必要です。
③ 共有のまま残す すぐ売却せずに済みます。 将来の売却、修繕、固定資産税などで再度双方の協力が必要になります。

特に③の「離婚後も共有名義のまま残す」という方法は慎重に検討する必要があります。

数年後に売却したくなったとき、 もう一方の共有者との連絡や同意が必要になるため、 将来的なトラブルにつながることがあります。

住宅ローンが残っている家は特に注意

不動産の名義と住宅ローンの名義は別問題です。

例えば、

  • 家の所有者:夫
  • 住宅ローン債務者:夫
  • 離婚後に住む人:妻と子ども

というケースがあります。

夫婦間で「今後は妻が住宅ローンを払う」と約束したとしても、 それだけで金融機関とのローン契約上の債務者が妻に変わるわけではありません。

住宅ローン返済中の家について所有権移転や債務者変更を検討する場合は、 事前に借入先金融機関へ相談する必要があります。

金融機関の審査によっては、 借換え、債務者変更、住宅ローン完済などを検討することになります。

「売れる価格」と「住宅ローン残高」を比較する

売却価格 − 住宅ローン残高 − 売却諸費用 = 手元に残る金額

例① 売却するとお金が残る場合

売却想定価格 2,800万円
住宅ローン  1,900万円
差額     900万円

実際にはここから仲介手数料、抵当権抹消費用などの売却費用を差し引きます。

その残額やその他の夫婦共有財産を踏まえて財産分与を検討します。

例② 住宅ローンの方が多い場合

売却想定価格 2,000万円
住宅ローン  2,300万円
不足     300万円

これがいわゆるオーバーローンの状態です。

通常の不動産売却では、売却時に住宅ローンを完済して 金融機関の抵当権を抹消する必要があります。

そのため売却代金だけで住宅ローンを完済できない場合は、 不足分を自己資金で用意できるかなどを検討する必要があります。

離婚時の不動産には税金も関係します

第三者へマイホームを売却する場合

一定の要件を満たす自宅を売却した場合、 譲渡所得から最高3,000万円を控除できる 「居住用財産の3,000万円特別控除」を利用できる可能性があります。

ただし、居住状況、売却時期、売却相手、 過去に利用した税制などによって適用の可否が変わります。

家そのものを相手へ財産分与する場合

ここは特に注意が必要です。

離婚により財産を受け取った側には、 通常は贈与税は課税されません。

ただし、財産分与として明らかに過大な財産を受け取った場合などには 贈与税が課税される可能性があります。

一方、不動産を渡した側については、 その土地・建物を財産分与時の時価で譲渡したものとして 譲渡所得課税が発生する可能性があります。

離婚前後で不動産の名義を変更する場合は、 税制の適用関係が変わる可能性があります。 不動産を財産分与する内容を確定する前に、 税理士・税務署等へ確認することをおすすめします。

では、何から始めればいい?

① 登記事項証明書で土地・建物の名義を確認
② 金融機関で住宅ローン残高を確認
③ 不動産会社へ現在の売却価格を査定依頼
④ 売却・住み続ける・財産分与を比較
⑤ 必要に応じて弁護士・司法書士・税理士・金融機関へ確認
⑥ 売却または名義変更等の手続へ

まだ離婚が決まっていなくても査定できます

「離婚するかまだ決まっていないのに、不動産会社へ相談してよいのか」 というご相談もあります。

不動産の査定だけであれば、 売却を決める前でも行うことができます。

まず現在の不動産価格を把握することで、

  • 売却すれば住宅ローンを完済できるのか
  • いくらくらい現金が残るのか
  • どちらかが家を取得する場合、どの程度の価値として考えるのか
  • 売却と居住継続のどちらが現実的なのか

といった判断材料が得られます。

ただし、不動産会社の査定価格は「売却した場合の想定価格」です。 財産分与における法的な評価額を確定するものではありません。

双方で不動産価格について争いがある場合は、 弁護士等と相談しながら評価方法を検討する必要があります。

長野市で離婚に伴う不動産売却をお考えの方へ

離婚時の不動産は、先に「売る・売らない」を決めるよりも、 まず数字を整理することが大切です。

現在いくらで売れそうなのか。
住宅ローンはいくら残っているのか。
売却した場合、最終的にいくら残りそうなのか。

この3点が分かるだけでも、 その後の選択肢をかなり整理しやすくなります。

長野市の不動産は、同じ築年数・同じ土地面積でも、 地域や道路状況、土地形状、建物状態などによって価格が異なります。

インターネット上の相場だけではなく、 実際の売却事例や物件状況を踏まえて査定することが重要です。

離婚に伴う長野市の不動産査定・売却はBe-Styleへ

「まだ売るか決めていない」
「住宅ローンが残っている」
「まず家の価値だけ知りたい」
という段階からご相談いただけます。

不動産の現在価格を確認し、 売却した場合の資金計画を整理するところからお手伝いいたします。

不動産売却について相談する

長野市の不動産については
株式会社Be-Styleへご相談下さい。

※本記事は2026年8月7日時点の法令・公的機関の情報を基に、 一般的な不動産取引について解説したものです。 個別の財産分与、離婚条件その他の法律判断については弁護士、 登記については司法書士、税務については税理士・税務署、 住宅ローンについては借入金融機関へご確認ください。 株式会社Be-Styleでは、不動産査定・売却について対応いたします。

”不動産売却について”おすすめ記事

  • 長野市の市街化調整区域にある家は売れる?売却前に確認する再建築・用途変更【2026年版】の画像

    長野市の市街化調整区域にある家は売れる?売却前に確認する再建築・用途変更【2026年版】

    不動産売却について

  • 中野市で共有不動産を売却する方法|共有者が反対・持分だけ売りたい場合【2026年版】の画像

    中野市で共有不動産を売却する方法|共有者が反対・持分だけ売りたい場合【2026年版】

    不動産売却について

  • 長野市で相続不動産を売却する方法|「争続」を防ぐ実家・土地の整理【2026年版】の画像

    長野市で相続不動産を売却する方法|「争続」を防ぐ実家・土地の整理【2026年版】

    不動産売却について

  • 須坂市で心理的瑕疵のある物件を売却する方法|事故物件・孤独死の告知義務【2026年版】の画像

    須坂市で心理的瑕疵のある物件を売却する方法|事故物件・孤独死の告知義務【2026年版】

    不動産売却について

  • 長野の空き家は夏場の管理が重要!雑草・雨・湿気など7つのチェックポイント【2026年版】の画像

    長野の空き家は夏場の管理が重要!雑草・雨・湿気など7つのチェックポイント【2026年版】

    不動産売却について

  • お盆に実家の不動産売却を考える方へ|家族が集まる今こそ空き家・相続を話し合うタイミング【2026年版】の画像

    お盆に実家の不動産売却を考える方へ|家族が集まる今こそ空き家・相続を話し合うタイミング【2026年版】

    不動産売却について

もっと見る